鼻の手術の種類

鼻中隔矯正術

鼻中隔の弯曲の原因となっている骨と軟骨を切除する手術です。
通常は、粘膜下下鼻甲介骨切除術と組み合わせて行います。

術前

鼻中隔の左への湾曲に伴い、右下鼻甲介が張り出しており、粘膜下下鼻甲介骨切除術も同時に行います。
黄色は骨、薄紫色は軟骨を表しています。

手術方法

鼻中隔粘膜を切開し、曲がった骨と軟骨を取り除きます。

術後

鼻中隔の湾曲した部分は骨抜きになった形ですが、通常は鼻中隔の全面積の3分の1程度をとるだけなので、問題はありません。

手術名 鼻中隔矯正術(びちゅうかくきょうせいじゅつ)
対象となる病状 鼻中隔彎曲症による鼻づまり
対象年齢 16〜60歳
意義 彎曲した鼻中隔を真っ直ぐにして、鼻づまりを解消します。
手術方法 鼻の穴から1cm程度入ったところを切開し、彎曲している軟骨と骨を取り除きます。
通常、粘膜下下鼻甲介骨切除術も併用します。
麻酔方法 全身麻酔(希望により局所麻酔も考慮いたします。)
手術での危険性 ごく稀に鞍鼻があるとされています。
手術所要時間 1時間程度
入院日数 1泊2日
手術費用 ¥70,000〜¥80,000
(鼻中隔矯正術、粘膜下鼻甲介切除術、鼻腔粘膜焼灼術という当院で同時に行われることの多い手術を含めた費用です。)
手術後の注意点 術後4〜7日間は鼻内に止血用のガーゼが入っています。
入浴は4・5日目から可能です。
飲酒、運動は2週間程度、禁止です。
事務系の仕事は術後5日目から可能ですが、止血用のガーゼのため、鼻が詰まって腫れているので、外見上、見苦しくなります。
術後の外来通院 約4週間【週2・3回(2週間)+週1・2回(2週間)】
備考・その他の注意点 鼻中隔に穴が残ることがありますが、支障はありません。

鼻中隔はなぜ、曲がるのか?

鼻中隔は、生まれたての赤ちゃんは真っすくで、成長とともに徐々に曲がり、大人はみんな程度の差こそあれ、鼻中隔は曲がっています。
その曲がっている程度がきつく、鼻づまりという症状を起こすほどであれば、鼻中隔弯曲症という病名がつきます。

それでは、なぜ、鼻中隔は曲がるのでしょうか。
鼻中隔は、2枚の平たい骨と1枚の軟骨でできています。その3回の板で1枚の平面ができているのですが、成長とともにその面積は徐々に大きくなっていきます。その3枚の板が全く同じスピードで成長しないと、少しずつひずみが出てくることになります。
各々の骨、軟骨がはまりこむところにぴったりと収まらないため、そのひずみが弯曲となって現れるのです。

鼻中隔の手術で、粘膜下下鼻甲介骨切除術を併用する理由

鼻中隔は、通常複雑な曲がり方をしますので、単純に片方が広く、反対側が狭いとは言い切れない場合があります。
しかし、ここでは理解しやすいように鼻中隔の弯曲が図のように単純な物として話を進めます。

鼻中隔が左に曲がっていると、左の鼻内が狭くなります。逆に右の鼻内は広くなります。
それで右の鼻は空気が十分に通るはずなのですが、片方の鼻内が広いと、左右のバランスをできるだけとるという反応が起こり、側壁からの粘膜と骨が出っ張ってきます。下鼻甲介とその骨が大きく張り出してくると言うことです。
その反応が過剰に起こると鼻中隔の弯曲では広いはずの右の方がむしろ鼻詰まりがひどくなるという場合もあります。通常は、左右、交代性に鼻が詰まる場合が多いようです。

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