麻酔について

鼻の手術は、基本的には全て局所麻酔で手術できます。
ただ、最近では全身麻酔で行われることが増えています。

全身麻酔と局所麻酔、比較してみましょう。
一番の違いはなんといっても、手術中に意識がないかあるかです。

  全身麻酔 局所麻酔
手術のやりやすさ 手術に集中できる 手術をしながら意識状態の確認も
手術の安全性 特に問題なし 特に問題なし
出血量 やや多い 比較的少ない
手術中の痛み 痛みは全く意識しない ある程度、避けられない
手術時間 特に差はない 特に差はない
術中の患者様の負担 ほぼない やや苦痛以上
術後の患者様の負担 特に差はない 特に差はない
麻酔の危険性 持病の種類によっては危険性も 全身麻酔より安全という根拠はない
全身状態による差 有利不利は様々 有利不利は様々
費用 やや高額 低額

手術によってどちらの麻酔になるのか、一般論としてまとめてみます。
アデノイド切除術もかつては局所麻酔下に行われていたようですが、現在ではほとんどの場合、全身麻酔で行われています。

通常は局所麻酔
全身麻酔、局所麻酔どちらでも行われている
通常は全身麻酔

当院では、鼻腔粘膜焼灼術をのぞいて、ほぼ全例、全身麻酔で手術を行っています。
その理由は、まず第1に、患者さんご自身が楽だということです。局所麻酔の手術は、ある程度の痛みが避けられません。時にはその痛みが耐え難いこともあり得ます。しかも、意識があるので、鼻の中の骨をさわっている感触や音は伝わりますし、絶対に動いてはいけないという緊迫感もあります。

鼻の手術を全身麻酔と局所麻酔、どちらの経験もある方に伺うと、ほとんどの方は全身麻酔を望まれるようです。

次に、手術をする方の医師の立場からしても、全身麻酔の方が格段に安全性が高いのです。痛みや体動がないので、その分、安心して手術ができますし、全身麻酔は麻酔科医が管理してくれますので、完全に手術に集中できます。
(ちなみに、局所麻酔の場合は手術する医師が全身状態にも注意を払いながら手術をするのです。)